今回のお話は我々が住んでいるこの国、日本における社会福祉の謎について記述させて戴きます。

社会福祉っていうと、まず思い浮かべるのが介護老人医療など、高齢者向けの福祉だと思います。

そして高齢化社会になっているから、それらの費用がどんどん膨らんでいって、税金があがってー・・っていう感じで思われていますよね。

実は、日本の社会福祉は高齢者の方の為のものだけではないんです。

今、この記事を見ているアナタも、もしかするとその社会福祉を利用して色々な公的サービスを受けれるかもしれません。そして年金についても、もしかすると払い損にならないかもしれないんです。

まず初めにご案内するのは、健康なあなたが受けれるかもしれない社会福祉の内容について迫ります。

出産手当て金の給付

子供を産むにはお金がかかります。よく世間では一人の子供を育てるのに1000万円かかる、とかいいますよね。

あれ、長期の目線で言えば本当かもしれませんけど、短期の目線で言えばぶっちゃけ嘘です。

実際には子供を産む時に健康保険に加入していれば、出産一時金として42万円も国から給付されます

市区町村によって額が変動したりするので、その辺りはお住まいの市役所で確認してください。

赤ちゃん産んで42万円貰えるんです。そのお金で出産費用はまかなえるので、産むだけならお金はほとんどかからない、ということになります。
これは女性の方には嬉しい社会保障ですよね。

ちなみにこの制度は、早産や死産、流産などにも適用されますので、もし今、妊娠するかも?と不安になっている方は一度、市役所の福祉課で話を聞くと良いでしょう。

ひとり親家庭に対する手厚い支援金

昔と違って最近では離婚率も高まり、ひとり親世帯の方も多くなっています。

そういった方たちに対して支給されるのが「ひとり親自立支援給付金」です。

ひとり親家庭は経済的に厳しい事が多い為、これらの制度を利用して最低限、ちゃんとした生活を送れるように、という制度です。

給付を受けるには少し審査がありますが、職業訓練の通学などには月額10万円を3年間貰えたりもします。こういった制度を利用してより良い就労ができればいいですね。

更には、子供の人数に応じて児童扶養手当が支給され、所得に応じて一人の場合は最大42,490円。二人になると最大10,040円追加、3人目以降はひとり頭最大で6,020円ずつ加算されます。

就労支援や自立支援と併せて考えると、月額にして15万円くらいは給付が受けれるかもしれないんです。これは本当にありがたい話ですよね。

障害年金制度

怪我や病気で体や心に障害を抱えてしまった場合、国からの支援として障害年金が支給されます。

この障害年金は等級によって金額は異なりますが、基礎年金だけだと最高で年間974,125円

会社に勤めていて社会保険の一環で厚生年金に加入していた場合は、この97万円に加算して「今まで払ってきた額相応の」障害年金が追加されます。

仮に月間の給与が25万円で10年間働き、欠かさず厚生年金を支払っていた場合は、おそらく年間130万円前後が支払われます。

しかもこの障害年金制度は、障害がなくなるまで支払い続けてくれるのです。

もし仮に病気や怪我で働けなくなったとしても、この制度を利用することでちゃんと生活していく事が可能になりますね。

失業手当てと再就職支援金

働いているときに雇用保険に加入していれば、もし退職したとしても失業手当てが給付されます。

この金額はその人の収入に応じて変わりますが、最大で1日15,000円、330日間受け取る事ができます。

この金額と日数はその人の今までの就労状況や収入に応じて変動しますので、詳細は最寄りのハローワークにてご確認ください。

そして失業手当てを受けながら再就職先を探し、見事、再就職先が確定した場合、再就職手当金として最大で300万円近く受け取る事が可能です。

300万円というのは本当に最大の上限値に近い数字ですが、全国の平均給付金額は30万円ほどになるとのことです。

職を離れてもこれだけ支援があれば、十分つぎのステージで活躍できますね。

死亡した後にもらえる遺族年金

結婚して、子供がいて、円満に働いていたにも関わらず、突然の不幸によって亡くなってしまった場合、遺された家族はどうなるのでしょうか?

収入を得ていた大黒柱の方がもし亡くなられたら、本来であれば無収入状態になり、生活ができなくなってしまいます。

そんな状態を回避するために設けられているのが遺族年金です。

遺族年金の金額計算は少し複雑にできていて、素人ではなかなか計算しづらいものがあります。

仮に奥さんと子供が2人いた場合、遺族年金の額は年間100万円前後になるようです。
これは一定の条件を満たせば、一生涯、ずっと貰い続ける事ができます。

この遺族年金制度があるから、今もちゃんと生活ができている、という世帯は実は意外と多いんです。世帯として生涯もらえるわけですから、通算するとかなりの額になりますよね。

もし突然の不幸があったとしても、日本はちゃんと生活ができる仕組みが存在しているんです。世界でもあまり例のない制度なので、知らない人も多いでしょうね。

他にも利用できる公共社会福祉制度は沢山ある

今回ご紹介した社会福祉制度以外にもまだまだ数多くの「受け取れる福祉」が隠されています。

国はこれらの制度を整えてはいるものの、受け取る人が多すぎると財政がえらいことになってしまうので、あまり広報活動を行いません。

ですが、社会保険労務士の方であったり、市役所の福祉課には必ず、相談が可能な状態を保っています。

もし何らかの事情で生活に支障をきたす可能性がある場合は、迷わずに、今すぐにでも相談にいきましょう。

特に社会保険労務士の方は市役所の公務員ではないので、親身になってキッチリと全てを応えてくれるはずです。

お近くに社会保険労務士さんの事務所があれば、電話をしてみてください。
【地名+社労士】で検索すればすぐに出てくるはずです。

このように、日本には高齢者の方以外でも受け取れる様々な社会福祉制度が存在しています。

財政が圧迫している!とよく言われていますが、それは高齢社会のせいだけではないんですよね。景気もかなりその要因になっています。

全ては景気が良くなれば解決する話なのですが、現状はなかなか上向きにはなってくれません。

ですので、これをご覧になられた皆さんは、何かがあっても必ず生き残れる方法が「隠されている」ということを必ず頭に入れておいてください。

日本の福祉制度は世界でナンバーワンです。

間違いなくナンバーワンです。
絶対に何かがあっても、社会はあなたを見捨てたりしません。

もっと気持ちを楽にもって、人間らしくしっかりと生きていきましょう!

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